特集
福島競馬特別戦
レース名の由来
昨年の3回の開催では61の特別戦が施行されました。その名前の由来は福島県内とその近隣の名所などです。それらをすべてご紹介いたします
川俣特別
●1回1日目、4歳上500万下、芝1800m
伊達郡の南部にある町で福島市の東南に隣接している。人口はおよそ1万3000人。阿武隈山地の西斜面の丘陵地帯に位置する。古くから絹織物の産地で、「絹の里」として栄えた。公式キャラクターは川俣町へ絹織物を伝えた小手子がベースとなった小手姫様(おてひめさま)。主な観光名所には「おりもの展示館」がある「道の駅シルクピア」、「ざる菊の里」、「秋山の駒ザクラ」、「川俣中央公園の桜」、「機織神社の小手姫桜」、「常泉寺のシダレザクラ」などがあり、ご当地イベントには「川俣シャモまつり」がある。
ひめさゆり賞
●1回1日目、3歳500万下、芝2000m
「オトメユリ」とも呼ばれ、宮城県南部及び新潟県、福島県、山形県が県境を接する飯豊連峰、吾妻山、守門岳周辺等にだけ分布する貴重な植物で、準絶滅危惧種に指定されている。5月頃から薄桃色の六弁花を咲かせ、花言葉は「飾らぬ美」、「純潔」。南会津町の高清水自然公園のひめさゆり群生地は、標高850メートルの山の上にあることから、『天空のひめさゆり』をキャッチコピーとしている。
米沢特別
●1回2日目、4歳上1000万下、ダ1700m
山形県の南東部の市。人口はおよそ8万人。かつては伊達氏の領地だったが、江戸時代は上杉氏の城下町として栄えた。4月下旬から5月上旬にかけての「米沢上杉まつり」や冬の「上杉雪灯篭まつり」が行われている。特産品としては三大和牛である米沢牛が有名。産業では米沢織や人造絹糸の発祥地としても知られる。観光では白布、小野川、姥湯、五色、滑川、大平、新高湯、湯の沢などの豊富な温泉群に恵まれている他、豪雪地帯であり市内には4つのスキー場がある。
ラジオ福島賞
●1回3日目、4歳上1000万下、ダ1150m
福島県福島市に本社を置くラジオ局。略称はrfc(Radio Fukusima Co.,Ltd.)。このレースでは同社より寄贈賞を受けている。1953年9月26日に設立、福島、郡山、若松、いわきで放送4局同時開局。昨年に開局65周年を迎えた。東京支社、大阪支社、郡山支社、若松支社、いわき支社がある。1971年より「福島競馬実況中継」を開始。福島競馬の実況は同局のアナウンサーが担当し、それ以外の競馬場の実況はラジオNIKKIEのものを使用。「radiko」により、PCやスマートフォンで全国で放送が聴取可能。
吾妻小富士賞
●1回日1日目、4歳上1000万下、芝1200m
福島市南西部に位置する吾妻連峰のひとつ。標高1707m。秀麗な小型の富士山を思わせる。登山道を10分程度で登ると、直径約500m、外周約1.5kmの火口を眺めることができる。火口底までの高低差は約70m。浄土平や福島盆地などの展望も可能。西の中腹を磐梯吾妻スカイラインが通り、東山麓には微温湯(ぬるゆ)温泉がある。一帯は磐梯朝日国立公園に属している。
喜多方特別
●1回2日目、4歳上500万下、芝1200m
福島県北西部の市。人口はおよそ4万7000人。2006年に熱塩加納町、塩川町、山都町、高郷村を合併。飯豊連峰、雄国山麓、ミノ蔵高原などの自然環境に恵まれている。飯豊連峰の良質な伏流水を使った味噌・醤油・清酒の醸造業が盛んで、中でも清酒醸造蔵数は人口比で全国トップクラスという酒処でもある。喜多方ラーメンや山都そばの他、伝統芸も盛んで、下柴彼岸獅子などが催される。観光スポットとしては会津大仏が安置されている願成寺、新宮熊野神社「長床」、日中線記念自転車歩行者道しだれ桜並木、などがある。
浄土平特別
●1回2日目、4歳上500万下、芝2000m
福島市南西部の標高約1600mに位置する湿原。福島市と磐梯高原を結ぶ磐梯吾妻スカイラインの中間に位置する。山形、福島、新潟の3県にまたがる磐梯朝日国立公園の「磐梯・吾妻地域」に属している。一切経山、吾妻小富士、桶沼に囲まれ、一切経山の火山噴火により生成された火山荒原と、オオシラビソを主とする針葉樹林の原生林となっている。また、観光施設が設置・整備されており、手軽に亜高山の自然を楽しむことができる。
医王寺特別
●1回4日目、4歳上500万下、芝1200m
福島市飯坂町にある寺院。醫王寺とも書く。山号を「瑠璃光山」といい、薬師如来の別称「医王」を寺号とし、奈良県の長谷寺を総本山とする真言宗豊山派の寺院で平安時代天長三年(826年)に開基。境内には弘法大師(空海)御作の薬師如来をまつった本堂や薬師堂をはじめ、松尾芭蕉の句碑、また平安時代末の信夫荘司佐藤基治公、乙和御前、源義経に仕え壮絶な最後を遂げたとされる佐藤継信・忠信兄弟の墓石や様々な寺宝などがある。
飯盛山特別
●1回3日目、4歳上500万下、芝2000m
福島県会津若松市の北東部にある城下町を一望に見渡す小高い山。頂上は約1650年〜1700年前につくられた前方後円墳であり、隠れキリシタンの祠もあり、地元滝沢村住民の共同墓地でもある。戊辰戦争の際に会津藩白虎隊士19名が自刃した場所として知られている。その白虎隊十九士の墓や白虎隊伝承史学館、イタリア記念碑、ドイツ記念碑、さざえ堂、宇賀神堂など、見どころが多い。
奥の細道特別
●1回4日目、4歳上1000万下、芝2600m
松尾芭蕉著の俳諧紀行。1689年(元禄2年)旧暦の3月27日に門人河合曾良を伴い江戸深川を出発し、福島をはじめとする奥州各地を行脚した。その後、北陸の諸地を巡り、美濃から伊勢路に入ろうとした9月初旬に大垣に到着するまでの600里約2400km)、約150日余の紀行が記されている。福島では白河関、かげ沼、八幡神社、須賀川宿、田村神社、郡山、二本松城下、福島城下、文知摺観音、医王寺、飯坂温泉などを訪れている。
福島牝馬S
●1回5日目、4歳上牝GⅢ、芝1800m
2004年に創設された重賞競走。牝馬の出走機会を広げ、牝馬路線の充実を図るという観点から創設された。2007年から、国際競走に変更され、外国馬の出走が可能となった。
福島民報杯
●1回4日目、4歳上オープン、芝2000m
福島県福島市に本社を置く新聞社。このレースでは同社より寄贈賞を受けている。1892年に設立。同年8月1日に創刊。東京、大阪の他、福島県内や宮城県内などに支社がある。紙面で競馬開催のニュースを掲載している他、ケータイサイトでも競馬トピックスやコラムを展開している。
雪うさぎ賞
●1回3日目、3歳500万下、芝1200m
早春の雪解けの頃に吾妻小富士の山肌に出来るうさぎの形の雪渓。昔から地元の農家の人々は、この「雪うさぎ」が見えるようになると種まきを始めたことから、「種まきうさぎ」とも呼ばれ、福島に春を告げるシンボルとして親しまれている。
福島中央テレビ杯
●1回6日目、4歳上1000万下、芝1200m
福島県郡山市に本社を置く放送局。略称はFCT(Fukushima Central Television Co., Ltd.)。このレースでは同社より寄贈賞を受けている。1969年5月20日に会社設立、翌年に開局。日本テレビ系列。福島市、会津若松市、いわき市、東京都、大阪府、仙台市に支社がある。2010年まで「競馬ビッグレース 耳より情報」が放送されていた。代表番組は「ゴジてれChu!」で、1994年10月にスタートした地域密着の夕方2時間情報生ワイド番組「ゴジてれシャトル」が、2008年3月31日に3時間枠に拡大してリニューアルされたもの。
伏拝特別
●1回5日目、4歳上500万下、芝1200m
「ふしおがみ」。福島市を流れる阿武隈川西岸にある地名。地名は、日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地より信夫山を伏拝んだという伝説に由来するとも言われている。
花見山特別
●1回5日目、4歳上1000万下、ダ1700m
福島市にある公園。日本を代表する写真家である故・秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と毎年訪れていた場所で、ウメ、数種類のサクラ、レンギョウ、ボケ、サンシュユ、モクレン、ハナモモなどの花々がいっせいに咲き競う。開花シーズン中(2019年は3月30日〜4月21日を予定)はJR福島駅から花見山まで直通の臨時バスが運行している。
燧ヶ岳特別
●1回6日目、4歳上500万下、芝2600m
「ひうちがだけ」。福島県南会津郡檜枝岐村にある火山。標高は2356mで、東北地方最高峰。尾瀬国立公園に属し、日本百名山に選ばれている。最高峰(西峰)である柴安嵓(しばやすぐら)、三角点の置かれた爼嵓(まないたぐら)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5峰からなる。周辺には燧の湯(ひうちのゆ)、ミニ尾瀬公園、尾瀬写真美術館などがある。
桑折特別
●1回6日目、4歳上牝500万下、芝2000m
福島県伊達郡の町。人口はおよそ1万2000人。仙台伊達家発祥の地で、中心街は奥州街道と羽州街道の分岐点にあたる宿駅として発展。果樹栽培が盛んで、特に桃は県内有数の出荷量を誇り、主力品種の「あかつき」は糖度が高く、果肉が厚いのが特徴。春には桃畑は開花とともに一面ピンク色に染まる。また、半田山自然公園では桑折町の四季折々の風景を楽しめる。ちなみに菊花賞・天皇賞(春)・宝塚記念などを制したビワハヤヒデの生まれ故郷でもある。
南相馬特別
●2回2日目、3歳上500万下、芝2000m
福島県北東部の都市。2006年に小高町・鹿島町・原町市が合併して誕生。人口およそ5万4000人。国の重要無形民俗文化財に指定されている相馬野馬追は500騎余の騎馬武者が旗指物をつけて疾走する勇壮な祭りで、平将門の軍事訓練が起源と伝えられる。2019年は7月27日(土)~29(月)に行われる。また、市内の北泉海岸は日本有数のサーフスポットで、2006年から東日本大震災前まで世界プロサーフィン大会をはじめ、全日本選手権や東日本選手権が開かれていた。 2015年には震災後、初めての全国規模の大会が行われた。
郡山特別
●2回1日目、3歳上500万下、芝1200m
福島県中央部の都市。人口はおよそ33万2000人。東に阿武隈山系、北に安達太良山があり、市の中心部には阿武隈川が流れている。東北自動車道や磐越自動車道、東北新幹線など高速交通網が整備されている。主な観光としては、猪苗代湖に面する郡山の湖南地区の「湖南七浜」、「磐梯熱海温泉」に建つコンベンション施設とスポーツ施設・健康温泉を組み合わせた多目的施設「ユラックス熱海」、桜の名所である紅枝垂地蔵ザクラ、開成山公園、藤田川ふれあい桜などがある。
開成山特別
●2回3日目、3歳上500万下、芝2600m
福島県郡山市にある山。開成山公園は県内でも有数の桜の名所として知られている。また、5月中旬にはチューリップ、6月上旬と10月上旬にはバラも見頃になる。野球場、プール等のスポーツ施設、野外音楽堂のほか、久米正雄(小説家、生まれは新潟県だが、福島県で育つ)や宮本百合子(小説家、開成山を訪れた時の情景を描いた『貧しき人々の群れ』を発表)の記念碑もある。また、東北のお伊勢さまと言われる開成山大神宮もある。
猪苗代特別
●2回1日目、3歳上1000万下、ダ1700m
福島県中北部の町。人口はおよそ1万4000人。南部には国内第4位の大きさを誇る猪苗代湖がある。水質が良好で、湖面が鏡のように美しいことから「天鏡湖」とも呼ばれる。東西北の三方は会津磐梯山をはじめとする山々に囲まれている。平山城の城跡である猪苗代城跡とその周辺を整備した亀ヶ城公園、戊辰戦争中の会津戦争における激戦の地・母成峠、桜の名所でもある磐椅神社などの観光スポットがある。
安達太良S
●2回5日目、3歳上1600万下、ダ1700m
福島県中部にある活火山。日本百名山のひとつ。磐梯朝日国立公園の南端にあり、山麓には沼尻・中ノ沢・岳など数々の温泉がある。あだたら渓谷自然遊歩道コースは安達太良山稜線直下に源を持ち、二本松市を北から南に流れる原瀬川の上流の通称烏川(からすがわ)にそって、標高約950~1000の流域に設けられている。全長約1キロメートルで、所要時間は1時間程度。
テレビユー福島賞
●2回1日目、3歳上1600万下、芝1200m
福島県福島市に本社を置くテレビ放送局。略称はTUF(TV-U FUKUSHIMA,INC.)。このレースは同社より寄贈賞を受けて実施されている。1983年設立。TBS系列。郡山市、会津若松市、いわき市、東京都、大阪市、仙台市に支社がある。看板番組は「げっきんチェック」(月~金曜日午前中、土曜日夕方)、「Nスタふくしま」(月~金曜日夕方)。その他、ふくしま駅伝を独占生中継をしている。JRA福島競馬場の場長を含め職員が福島競馬のPRに訪れることもある。
さくらんぼ特別
●2回2日目、3歳上1000万下、芝1200m
桜の果実の総称。桜桃とも呼ばれる。特にセイヨウミザクラの実を指し、6月頃に紅色、黄色に熟したものを食用とする。なお、福島県はさくらんぼの特産地として有名。6月には県内各地でさくらんぼ狩りが催されている。
松島特別
●2回3日目、3歳上1000万下、芝2000m
宮城県中部、松島湾一帯の景勝地。広島県の宮島、京都府の天橋立と並ぶ日本三景のひとつ。海食により奇観を呈する大小260余の島があり、クロマツ、アカマツなどが茂る。大高森・富山・扇谷・多聞山からの眺望が優れ、松島四大観と称される。松島湾観光遊覧船、雄島洞窟遺跡群、五大堂、観瀾亭などの観光スポットがある。
阿武隈S
●2回3日目、3歳上1600万下、芝1800m
宮城県南部から茨城県北部にかけての太平洋岸地域。また、福島県西白河郡旭岳に源を発し、福島盆地を流れて宮城県に入り、太平洋に注ぐ阿武隈川が有名。延長は約239km。その他、阿武隈川の侵食によって形成された阿武隈峡、同地域に連なる高地である阿武隈山地がある。観光スポットにはあぶくま洞、リカちゃんキャッスル、入水鍾乳洞、田村市役所仙台平キャンプ場、星の村天文台、滝根御殿などがある。
彦星賞
●2回4日目、3歳上500万下、芝1200m
わし座のアルファ星・アルタイルの和名。夏の大三角のひとつ。中国の七夕伝説『牛郎織女』における男主人公の牽牛を指す。七夕である7月7日が2回福島開催の期間に含まれている。
七夕賞
●2回4日目、3歳上GⅢ、芝2000m
五節句のひとつで7月7日の行事。福島競馬場の馬場内広場には、七夕の夜の空をモチーフとしたローズガーデンがある。サマー2000シリーズの第1戦。
天の川賞
●2回4日目、3歳上1000万下、ダ1700m
晴れた夜空に帯状に見える無数の恒星の集まり。中国の七夕伝説『牛郎織女』では、牽牛と織女が1年に1度だけ天の川を渡り、会うことが許されたとされている。写真は桧原湖から撮影した天の川と磐梯山。
織姫賞
●2回4日目、3歳上牝500万下、ダ1700m
こと座のアルファ星・ベガの和名。夏の大三角のひとつ。中国の七夕伝説『牛郎織女』における女主人公の織女を指す。
信夫山特別
●2回5日目、3歳上1000万下、芝2600m
福島市中心市街地の北方にある山。福島競馬場の北西に位置する。羽黒山・羽山・熊野山・立石山といった峰から成り立ち、羽黒、月山、湯殿の三神社がまつられ古来より信仰の山として崇められてきた。羽黒神社の例祭である「暁まいり」(写真)は、長さ12m、幅1.4m、重さ2tの日本一の大わらじを約100人で担ぎ上げ、福島駅前など市内目抜き通りを練り歩いた後、信夫山の羽黒神社へ奉納する。昔、羽黒神社に仁王門があり、安置されていた仁王様の足の大きさにあった大わらじを作って奉納したことが由来とされ、江戸時代から400有余年にわたり受け継がれている。例年旧正月14日にあたる毎年2月10日から11日に行われている。また、福島を代表する花見のスポットであり、ライトアップによる桜祭りも開催される。
ラジオ NIKKEI賞
●2回2日目、3歳GⅢ、芝1800m
東京都港区に本社を置く日経ラジオ社が運営する短波放送局の愛称。前身となる日本短波放送時から中央競馬実況中継をはじめとする様々な競馬番組を提供している。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。1954年7月1日に設立、同年8月27日に開局。大阪支社、長柄送信所、根室送信所がある。1956年に中央競馬の実況中継を開始。競馬中継の他にビジネスやスポーツ、健康・医学、カルチャーなど幅広い分野の番組を放送している。
雄国沼特別
●2回5日目、3歳上500万下、芝1800m
磐梯山の西方にあるカルデラ湖。猫魔ヶ岳、雄国山などに囲まれている。「雄国沼湿原植物群落」は国の天然記念物に指定されている。6月中旬にはワタスゲ、6月下旬から7月初旬にはニッコウキスゲの大群落、秋には草紅葉が楽しめる。「雄国せせらぎ探勝路」、「雄国パノラマ探勝路」のハイキングコースがある。
バーデンバーデンC
●2回6日目、3歳上オープン、芝1200m
バーデンバーデン競馬場との間で実施される交換競走。独GⅠバーデン大賞などが行われている。同名の都市はドイツ南西部、バーデン・ヴュルテンベルク州にあり、ヨーロッパ屈指の温泉地であることに加え、世界一美しいと称されるバーデンバーデンカジノがある。
鶴ヶ城特別
●2回6日目、3歳上1000万下、ダ1150m
会津若松城の別称。至徳元年(1384年)に葦名直盛が黒川城を築いて以降、伊達・蒲生・上杉・加藤・保科・松平と様々な大名の居城となった。難攻不落の名城とうたわれた鶴ヶ城は、戊辰の戦役で新政府軍の猛攻の前に籠城1ヵ月、城は落ちなかった。1874年(明治7年)に石垣だけを残して取り壊されたが、1965年(昭和40年)に再建され、内部は郷土博物館として公開されている。
いわき特別
●2回7日目、3歳上1000万下、芝1800m
福島県南東部の市。人口およそ34万2000人。1966年に平・勿来・常磐・内郷・磐城の5市と4町5村が合併して誕生した。工業都市として知られる一方で、アクアマリンふくしま、フラワーセンター、いわき湯本温泉、福島県内唯一の国宝建造物である白水阿弥陀堂、近代化産業遺産に指定されている内郷山神社跡相撲場跡、1529年に開基した清光院、小川諏訪神社のシダレザクラなどの観光資源に富み、観光地としても有名。なお、同市には「馬の温泉」として知られるJRAの競走馬リハビリテーションセンターがある。
種市特別
●2回6日目、3歳上500万下、芝2000m
岩手県九戸郡洋野町の地名。三陸海岸の北端部に位置し、青森県と接する。海水浴場やヨットハーバーが整備された種市海浜公園や、三陸の荒波によって造り出された奇岩「窓岩」などがある。特産品としてウニや乾し椎茸が有名。
三陸特別
●2回7日目、3歳上500万下、ダ1700m
陸前・陸中・陸奥の総称。東北地方北東部の地域を指す。リアス式海岸で有名な三陸海岸には、気仙沼(宮城県)・宮古(岩手県)・釜石(岩手県)などの港がある。2013年5月には、東日本大震災により被災した同地域の復興に貢献するために、三陸復興国立公園が創設された。
白河特別
●2回7日目、3歳上1000万下、芝1200m
福島県南部の市。人口およそ6万人。かつては勿来関(なこそのせき)、鼠ヶ関とともに奥州三関の一つであった白河関があり、みちのくの玄関口であった。江戸時代には松平氏の城下町として発展し、関東と奥州を結ぶ要衝として栄えた。観光スポットとしては国指定史跡小峰城跡、城山公園、アウトドアレジャー施設の聖ヶ岩ふるさとの森、源義経が奥州へ向かう途中に名付けたと伝えられる聖ヶ岩、天然記念物である町屋の二本カヤ、樹齢約500年の天神乳銀杏などがある。
きんもくせい特別
●3回2日目、2歳500万下、芝1800m
漢字では「金木犀」。モクセイ科の常緑小高木で葉は楕円形で硬い革質、深緑色で光沢がある。10月頃、芳香の強い橙黄色の小花を咲かせる。花言葉は「謙遜」、「真実」。郡山市のキンモクセイ緑地、福島市飯坂町の樹齢200年のキンモクセイなど、福島県内各所で見られる。
福島放送賞
●3回3日目、3歳上1000万下、ダ1700m
郡山市に本社を置くテレビ放送局。1981年2月4日設立。略称はKFB (Fukushima Broadcasting Co.,Ltd.)。テレビ朝日系列。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。東京都中央区、仙台市、大阪市の他に福島県内に3つの支社がある。自主制作番組に「福島まるごとライブ ヨジデス」、「ふくしまスーパーJチャンネル」がある。
栗子特別
●2回8日目、3歳上500万下、芝2000m
福島県と山形県の県境にある奥羽山脈の中の一峰。山腹の栗子峠は、福島市と米沢市を結ぶ交通の要衝となっている。東北中央自動車道・福島大笹生IC~米沢北IC間が栗子道路にあたる。万世大路と呼ばれた旧道は、急峻な奥羽山脈越えを強いられた厳しい自然条件だった。
河北新報杯
●3回1日目、3歳上1000万下、芝1200m
宮城県仙台市に本社を置く新聞社。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。1897年創刊。東京都、大阪府の他に東北地方全県に支社がある。地域の歴史・文化・生活・レジャーなどにスポットを当てた独自の企画や、好評を得た本社の連載企画などを単行本として発行している、河北新報出版センターを有する。
横手特別
●2回8日目、3歳上1000万下、ダ1700m
秋田県南東部、横手盆地の東縁にある市。人口およそ9万人。豪雪地帯で、2月には雪国秋田を代表する民俗行事「横手のかまくら」が開催される。市内にはJRAの場外勝馬投票券発売所であるウインズ横手がある。
福島テレビオープン
●2回8日目、3歳上オープン、芝1800m
福島県福島市に本社を置くテレビ放送局。略称はFTV。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。1962年6月1日に設立、1963年4月1日に福島県最初の民間テレビ局として開局。FNS(フジテレビ)系列。東京都、大阪市、仙台市、郡山市、会津若松市、いわき市に支社がある。イメージキャラクターは福袋犬のオス・ふくたん。主な自社制作番組に「FTVテレポートプラス」や「サタふく」があり、東日本女子駅伝等のスポーツイベントの開催、中継をしている。土曜日に「ウイニング競馬」(テレビ東京)、日曜日に「みんなのKEIBA」(フジテレビ)の競馬中継を15時より放送している。
二本松特別
●3回1日目、3歳上500万下、芝1800m
福島県中北部の市。人口およそ5万5000人。江戸時代には奥州街道の宿駅、丹羽氏の城下町として栄えた。家具製造や酒造が盛ん。秋に県立霞ヶ城公園で行われる「二本松の菊人形」と「二本松の提灯祭り」は同市を代表する祭典である。その他の観光スポットには安達太良山、本久寺のシダレザクラ、安達ヶ原公園の桜、茶園の桜、東北サファリパークなどがある。
磐梯山特別
●3回1日目、3歳上500万下、芝2600m
福島県中北部、猪苗代湖の北にそびえる成層火山。日本百名山の一つ。標高は1816mでその美しく雄大な姿から「天に掛かる岩の梯子」を意味する「いわはしやま」と呼ばれ、古くから山岳信仰の対象とされてきた。万葉集には「会津嶺」と詠われ、別名「会津富士」とも呼ばれている。豊かな湖沼と清らかな川の流れ、緑あふれる山々などの美しい自然に囲まれ、そのほとんどが磐梯朝日国立公園に含まれており、その中心的存在である。約5万年前と西暦1888年の少なくとも2度、大規模な山体崩壊・岩なだれを起こしている。山開きは例年5月下旬で6つの登山口がある。
三春駒特別
●3回3日目、3歳上500万下、芝2000m
福島県三春地方産の馬。洋種の馬が輸入されるまで、南部駒とともに全国に知られた。また、同地方で作られる彩色された木製の馬の郷土玩具。青森県の八幡馬、宮城県の木下駒と共に日本三大駒のひとつとして知られる。坂上田村麻呂が東征したときに苦戦を救った木馬が元になったと伝えられ、子育ての縁起物として有名。福島競馬場のゴール版の上部に飾られている。
みちのくS
●3回2日目、3歳上1600万下、芝1200m
旧国名である陸奥国の平安時代の呼び名。現在の青森県・岩手県・宮城県・福島県と秋田県の一部にあたる。7世紀頃に成立。金・馬・毛皮などの産出品があった。
会津特別
●3回2日目、3歳上500万下、芝1200m
福島県は奥羽山脈と阿武隈高地によって3つに区切られており、その一番西の会津盆地を中心とした地域を「会津」という(他の2つは「中通り」と「浜通り」)。崇神天皇の時代に、東海道を制圧した武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)が、北陸道を制圧した大彦命(おおびこのみこと)とこの地で出会ったという伝説から「相津」の名が付き、後に「会津」と改められた。主な観光スポットは鶴ケ城、東山温泉、芦ノ牧温泉、会津武家屋敷、さざえ堂、白虎隊自刃の地である飯盛山など。
相馬特別
●3回3日目、3歳上500万下、芝1200m
福島県北東部の市。人口およそ3万5000人。鎌倉時代の末、平将門を遠祖とする相馬氏が下総国より奥州に移住し、江戸時代まで同氏を藩主とする城下町(中村藩)だった。太平洋に面し、県立自然公園松川浦を始めとした豊かな自然環境に恵まれている。国の重要無形民俗文化財に指定されている相馬野馬追の総大将出陣式は市内の相馬中村神社(写真)で行われる。
伊達特別
●3回5日目、3歳上500万下、ダ1700m
福島県北部の都市。人口およそ6万人。平安時代に伊達郡が置かれ、鎌倉時代以降伊達氏がこの地域を支配した。2006年に伊達町、梁川町、保原町、霊山町、月舘町の5町が合併して誕生した。主な観光スポットには様々な花が目を楽しませてくれるニ井屋公園、秋の紅葉が鮮やかな霊山県立自然公園(写真)、諏訪神社と大杉群、県指定文化財「箱崎の獅子舞」が行われる箱崎愛宕神社、二野袋公園の藤の花などがあり、やながわ希望の森公園と樹齢約500年といわれる駒ヒメ桜、紅屋峠千本桜、富成花見山森林公園などの桜の名所もある。
福島2歳S
●3回4日目、2歳オープン、芝1200m
1960年に福島競馬での2歳チャンピオン決定戦として創設。それ以前は「3歳特別競走」、「3歳優勝競走」などの名称で同様の競走が実施されていた。
福島記念
●3回4日目、3歳上GⅢ、芝2000m
1965年に創設された重賞競走。第1回から芝2000m、ハンデキャップ競走で行われている。当初は、夏の福島競馬を代表する競走として実施されていたが、現在は秋の開催に施行されている。
高湯温泉特別
●3回5日目、3歳上500万下、芝2000m
福島市西部、磐梯吾妻スカイラインの入口に湧く温泉。白布(しらぶ)温泉、蔵王(ざおう)温泉とともに奥羽三高湯として知られ、温泉街からは福島市街を一望できる。1607年に開湯されたと言われ、9ヶ所の源泉がある。戊辰戦争での全焼、明治時代の三島通庸による庭坂村湯町までの引湯と、2度の危機があったが、400年以上の歴史を誇る。硫黄泉で乳白色の湯には高血圧症、動脈硬化症、末梢循環障害、リウマチ、糖尿病など様々な効用がある。また、高湯温泉街から約2kmの遊歩道を30分ほど行けば、高湯不動滝を観ることができる。
土湯温泉特別
●3回6日目、3歳上500万下、芝1800m
福島市西部、荒川の渓谷底にある温泉。その昔、大穴貴命(おおあなむちのみこと)が荒川のほとりを鉾で突くとそこからこんこんと湯が湧いたことから「突き湯」と言う名がつけられた伝説がある他、聖徳太子の「岩代国の突き湯に霊湯あり。そこで湯治せよ」と説いたことから「突き湯」の名が広まり、やがて「土湯」と呼ばれるようになったという伝説もある。そのため、聖徳太子が奉られている聖徳太子堂が土湯の名所として残っている。その他の観光スポットには滝の吊り橋、熊野神社などがある。また、日本でも有数のこけしの里で、マスコットキャラクターは土湯こけしをモチーフにして誕生した「きぼっこちゃん」である。薬師こけし堂、土湯伝承館などのこけしに関連した施設もある。
西郷特別
●3回4日目、3歳上500万下、芝1800m
福島県南部の西白河郡にある村。人口およそ2万人。村の中央を阿武隈川とその支流が貫流し、流域の随所で美しい渓谷美を形作っている。同川に架かる雪割橋(写真)からは、秋になると一面朱色の紅葉を楽しむことができる。また温泉や湧き水も多く、自然環境にとても恵まれている。
フルーツラインカップ
●3回5日目、3歳上1000万下、芝2600m
福島市の西側に広がる吾妻連峰の麓を走る、約14kmにわたる福島県道5号線の愛称。全長約14km。沿道は果物の生産が盛んで、さくらんぼ(6月中旬~7月中旬)、桃(7月中旬~9月中旬)、梨(8月下旬~10月上旬)、葡萄(9月中旬~10月上旬)、リンゴ(10月上旬~12月上旬)と様々な種類の果物が収穫される。※()内はくだもの狩りのシーズン一覧。
飯坂温泉特別
●3回6日目、3歳上500万下、芝1200m
福島市北部、阿武隈川支流の摺上川(すりかみがわ)沿いにある温泉。古くは「鯖湖の湯」と呼ばれ、鳴子・秋保とともに奥州三名湯に数えられ、2世紀頃には日本武尊が東征の折に、1689年には俳聖 松尾芭蕉が奥の細道の途中に立ち寄ったとされる歴史ある温泉地。福島市内から車で約20分、東北自動車道福島飯坂インターチェンジから約15分。東京駅から東北新幹線を利用する場合、乗り換えが1回で、スムーズな乗り継ぎならば2時間半かからずに到着するアクセスの良さの特徴の一つ。泉質は単純温泉。主な観光スポットには旧堀切邸、花ももの里、坐忘庵などがある。
福島民友カップ
●3回6日目、3歳上オープン、ダ1700m
福島民友新聞社は、福島県福島市に本社を置く新聞社。1895年5月20日に創刊。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。創刊の中心になったのは、自由民権運動の指導者として活躍していた福島が生んだ代表的政治家・野中広中。創刊当初は「福島実業新聞」だったが、4年後に「福島民友新聞」となった。1941年に一時休刊となったが、1946年に復刊した。1948年より読売新聞社と提携。